最近ニュースでヒグマが市街地に出没しているニュースが出ています。
ヒグマに限らず、ツキノワグマも各地で市街地に出てきていますね。
ではどうして住み慣れた山の中から出てきて、住宅街に出てくるのでしょうか?
ここでは、原因として考えられている事と、実際あってしまった時の対処方法も紹介していきますね!
ヒグマが人里に出てくる原因
今まで人里に現れることが少なかったヒグマですが、最近は住宅街に出没しニュースになっています。
市街地で、住宅の植物を食べたりしている様子も見られます。
他にも、牛舎にいる牛を襲い食べてしまうニュースもありましたね。
どうして住み慣れた山の中から、人のいるすぐそばにいる町まで出て来てしまうのでしょうか。
ヒグマが増えている
そもそも、ヒグマの個体数が増えていると言われています。
1966年から1990年まで、ヒグマ駆除の目的の「春グマ駆除制度」というものがありました。
しかし、動物保護の観点からこの制度は廃止され、そこからヒグマの個体数が増え続けています。
食べ物の変化
ヒグマは雑食の動物なので、草や木の実も食べますが、虫や魚なども食べます。
よく川の上流で鮭を取って食べている様子を見たことがありますよね。
もちろんシカなどの動物も捕食の対象ではあります。
しかし、温暖化やエゾシカの個体数増加で山の食べ物は減ってきました。
温暖化で山の高いところにある松ぼっくりは、減ってきています。
そして、温暖化から鮭も北へと行ってしまい北海道に遡上している数は減っていると言われています。
エゾシカが草をたくさん食べてしまうことで、山に生えている草はヒグマが食べられなくなっています。
そしてエサに困ったヒグマは山の下に下りてきて、その一部は人里に出てきてしまっていると言われています。
肉の味を知ったヒグマは危険
ヒグマの中でも、ニュースになっていた牛舎を襲う「OSO(オソ)」というヒグマがいたの知っていますか?
ヒグマが人を襲う理由の一つに「捕食」があります。
しかし、ヒグマの中には人を食べる目的で襲わないヒグマもいます。
肉を食べる目的で襲ってくるヒグマは、「肉の味」を覚えているヒグマです。
それではどうしてヒグマは「肉の味」を知ってしまったのでしょうか?
原因としては「違反狩猟」によるものです。
エゾシカを撃った猟師は、埋めるか持ち帰るかのどちらかに決められています。
放棄すると産業廃棄物処理法や鳥獣保護法で禁じられ、5年以下の懲役か1000万円の罰金や、猟師免許が失効されてしまう可能性があるからです。
しかし、打ち取ったエゾシカの利用可能な角や肉以外の部位を廃棄処理するには1頭当たり2万円もかかります。
そういった現状から、山の中に撃ったシカの残骸や内臓を大量に投棄する人が現れました。
その放棄された肉をヒグマが食べてしまうと、「肉の味」を知ったヒグマになるのです。
人や家畜を襲うヒグマは、人のせいで狂暴になってしまったケースが多いため大変な問題になっています。
人の怖さをしらない子グマ
母離れした子グマは、オス同士の戦いを避けようとします。
もちろん子供なので、人に対する怖さを知りません。
元々山の低地まで下りてきて生活しているため、人が住んでいるところは遠くないです。
エサを食べようとして、何も知らない住宅街に出てきてしまうのも原因と言われています。
ヒグマに遭遇したときの対処方法
ヒグマに遭遇してしまったら、「絶対にやってはいけないこと」と「適切な対処法」があります!
簡単にまとめてみまたのでぜひ頭に入れておいてくださいね。
- 驚いて大声を出す
- 走って逃げる
- 死んだふりをする
- 残飯やゴミを捨てて歩く
- 鈴をならしたり、ラジオをかける
- 一人で行動しない
- ヒグマから目を離さない
- 距離があるときにはそーっと逃げる
- クマ撃退スプレーを使用する
ヒグマは基本的には人を襲ってはこないのですが、エサを食べている時や子グマがいるときには攻撃してくることもあります。
できるだけ距離を取って静かに退散しましょう!
走って逃げようとすると、追いかけてくる習性があり、時速50キロで走れる足をもっています。
絶対に走って逃げないように気を付けてくださいね。
また、大声で叫ぶと威嚇していると勘違いされ、突進してくることもあります。
ヒグマを見かけたときは刺激しないように、その場を立ち去りましょう。
まとめ
ヒグマは本来、森の奥深くに住み、人とは距離があって被害も少なかったのですが、近年多数の被害が出ています。
その原因は気候変動や生態系の変化、人的な理由もありました。
仕方がないことも多いため、もしも出会ってしまったときにはヒグマを刺激しないように気をつけましょう!
私も子供の頃に、子グマを見かけたことがあり、一緒にいた人にすぐにここから離れようと言われました。
親クマは近くにいるが、こちらの様子を隠れて見ているはずだからと…
正しい判断ができていれば、ヒグマを刺激せずに安全に離れられます。
皆さんも念のための知識を知っておいて損はないと思いますよ!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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